馬は、明るさに慣れるのに時間がかかる

Think like a horseという本の中で、次のように書かれています。 

Light and Dark Adaptation
A horse’s rate of adaptation is slower than a human’s, meaning that it takes longer for him to adjust from light to dark and vice versa. This is because the shape of a horse’s pupil changes from narrow and horizontal (in bright light) to a larger oval or rounded rectangle (in low light). When you lead a horse from a dark barn into the bright sunlight or from the bright sunlight into a dark horse trailer, he might stop at the entrance, asking for a few more seconds to adjust to the light change. Your eyes change more quickly, so you are ready to rush in, but if you can spare a few seconds, your horse will feel more secure.
光と暗闇への適応
光や暗闇に適応する時間は、人間に比べて遅いです。すなわち、明るいところから暗いところへ入ったとき(またはその逆)に慣れるまでに時間がかかります。これは瞳孔が細長い形(明るいとき)から楕円形(暗いとき)に変わるためです。馬を暗い馬房から明るい太陽光の当たる場所に連れて行くとき、または太陽光の下から暗い馬運車に乗せるとき、馬は一度入り口で立ち止まるはず。明るさの変化に慣れるため数秒の時間を必要とします。人間の目は明るさの変化にすぐに慣れることでき、すぐに移動できますが、何秒間か待ってあげることで馬は安心するのです。

 

 

競走馬のダンビュライトが東京競馬場で2度放馬していますが、原因は長い地下馬道にあると言われています。

東京競馬場ではないのですが、たまたま中山競馬場の地下馬道の動画があったので見てみたのですが、暗いところから明るいところへ出るときに目が慣れなくて混乱したのかもしれません。

しかも、馬の目線からすると天井が低く感じます。

馬は基本的に閉所恐怖症だと思っていいので、馬道の中で過呼吸、外に出たら目がチカチカして見えなくて混乱といった感じだったのではないでしょうか。

そしてその結果が、この放馬。

 

ジャパンカップ2019

天皇賞秋2018

この2度の放馬によって去勢されてしまいましたが、光への慣れが原因なら問題が解決されていないことになります。

余談ですが、天皇賞秋2018のほうは、放馬のとき馬が気持ちよく走っているように見えます。
気のせいでしょうか。